2022.08.15
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ヨガとピラティスって何が違うの?

ヨガとピラティスって何が違うの?

こんにちは!
むさしこすぎグリーン治療院のやこです。

先日患者様から、『ヨガとピラティスって何が違うの?』と質問を受けました。

似たような動きや、同じようなポーズをしたりしているように感じる、と言う方もいるかも知れません。

しかしこの二つは似ているようでその起源や目的は全く違います。

両者の歴史や呼吸について、ポーズや効果など、違いを解説していきたいと思います。

ご自身がどちらの方が向いているか、参考になれば嬉しいです。

・ヨガの歴史

ヨガの起源は紀元前2,500年、現在から約4,500年前まで遡ります。
インダス文明の遺跡から瞑想する人が記された出土品が発見され、それが後にヨガとして確立されていったとされています。

その後紀元前300〜350年頃にはヨガが修行法として、社会的に確立され、認知されていったといいます。

現在は沢山の方が『健康法』としてヨガを取り入れていると思います。

しかし本来は修行のための総合的な思想の一部で、悟りを開くための手段、方法の一つだったと言われてします。

ヨガにもさまざまな流派があり、ダイナミックで運動量の多いものや、呼吸に重きを置いたもの、精神性を重要視するものやポーズを自分の内面に目を向けるものなど、様々です。

私自身インドに旅行した際、ガンジス川沿いでやるヨガに参加したことがあるのですが、そこでやっていたのは『笑いヨガ』です。

前に先生がいて100人近く一緒に行うヨガで、初めは普通のヨガを行うのですが、最後にみんなで笑うのです。

最初聞いた時は、『本当にそんなことで笑えるのかな?』と疑問でしたが、実際やってみると、周りのインドの方が一斉に『わっはっはっ!!』と大きな声で笑っているの光景を見て、爆笑してしまいました。

終わってみるとめちゃくちゃスッキリして、笑うことの大切さを改めて感じました。

脱線してしまいましたが、とにかくいろいろなヨガがあります。

そして現代を生きる私たちにも馴染み深いと言えるのが、『ハタ・ヨガ』です。

サンスクリット語で、『ハha=太陽』、『タta=月』そして『ヨガ=結ぶ』と言う語源から成り立ちます。

呼吸とポーズに重点を置くヨガで、集中力やご自身の内面に意識を持っていくことを高められると考えられています。

また、陰陽のエネルギーの調和を目的としているので、東洋医学、鍼灸治療にも通ずる考えだと思います。

・ピラティスの歴史

ピラティスはドイツ人の看護師、ジョセフ・ピラティス氏が考案しました。

幼少期から病弱だったからだを改善するために考案されました。

その後、第一次世界大戦で負傷した兵士の体力回復のためのエクササイズとして、器具を使用したエクササイズを確立していきました。

その後ピラティス氏はアメリカに渡り、スタジオをオープンし、アスリートやダンサーが不調や怪我から回復すると、たちまち噂が広まり、一般の方にも広まっていきました。

・ヨガとピラティスの違い

現代のヨガは、エクササイズとして行われているものが多いため、ダイエットやエクササイズ、ストレッチと同じようなものとして捉えている方も多いかと思います。

修行の一つとしてヨガは始まったので、瞑想、呼吸法で心と体を結びつけ、心身の安定した状態を作ることで心の充実、幸せを感じることが目的とされています。

ピラティスはリハビリが目的として生まれたので、体の負担を減らし、強くしなやかに筋肉を鍛えることを目的としています。

中でもインナーマッスルを意識して鍛える、骨格の歪みや偏りを正しい位置に整えることを大切にしています。

それらを身につけることでパフォーマンスの向上や怪我の予防を図ります。

・それぞれの呼吸法の違い

腹式呼吸のヨガ

ヨガにはさまざまな呼吸法がありますが、基本は腹式呼吸になります。
横隔膜を意識して大きく上下に動かして呼吸を行います。

胸式呼吸のピラティス

ピラティスは胸式ラテラル呼吸を行います。
聞きなれない言葉ですが、鼻から吸って胸を膨らまし、口から吐きます。
その際に肋骨を前や上、横や後ろに広げるイメージで吸い込みます。

このような呼吸を行うことで交感神経を活発にし、からだに沢山の酸素を取り込むことで頭もスッキリし、エクササイズの効果も高めることが期待できます。

・ヨガとピラティス、どちらがいいか

これは好みやそれぞれの趣向にもよりますが、仕事や人間関係などのストレスが強い方は、心身の安定のためにヨガ、体の歪みや姿勢の矯正、体幹強化やコンディションの向上を目的とするのであればピラティスが良いかと思います。

ヨガとピラティスは形が同じポーズでも意識するポイントや呼吸など、違いは多くあります。

なのでどちらもやっていると言う方もいらっしゃいます。

どちらを選ぶか迷われている方は、一度レッスンを体験してみるのがいいと思います。

私自身もどちらのセッションとも受けたことはありますが、これは治療に活かせそう!と思ったものは患者さんの症状に合わせて伝えています。

ただ、複合的なポーズだとみるだけで嫌になってしまうので、それぞれ簡単にできるようにアレンジして、ご自身でもセルフケアできるように伝えています。

鍼灸マッサージと併せて、セルフケアとしてヨガやピラティスもおすすめですよ🍀

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