鍼治療について①
みなさんこんにちは🌞
むさしこすぎグリーン治療院のやこです!
前回まで、お灸についてブログを書いていましたが、今回は鍼灸のもう一方、『鍼』について書いていきます!
皆さんは鍼治療ときくと、どんなイメージを持たれるでしょうか?
鍼治療を受けたことがある方は、その効果を実感していただいたり、逆に残念ながら私には合わなかったわという方もいらっしゃるかと思います😥
鍼治療を受けたことがない方は、『怖い』、『痛そう』、『何の効果があるの?』と言ったようなイメージがあると思います。
今回はそのような鍼治療を受けたことがない方へ向けて、また治療中に患者様から『そもそも鍼ってなんで効くんですか?』と質問を受けることがあります。
そのような疑問にも答えたいと思います!
・鍼治療の歴史
鍼の元はお灸と同じく、古代中国が起源となります。
日本には、遣隋使、遣唐使らによって、お灸や湯液などの中国医学と共に伝えられました。
そこから現代まで、中国医学を基礎としながらも、日本人に合わせて独自に鍼治療の施術法が確立されてきました。
特に江戸時代、盲人の杉山和一によって考案された『管鍼法』の影響は大きく、現在も多くの治療院で使われている手法です。
鍼治療において最も痛みを感じやすいのが、皮膚を破る瞬間、つまり切皮の瞬間です。
管鍼法は、刺入の際に金属やプラスチックでできたストローのような『鍼管』を用いる事で、刺入を容易にし、患者様に対して痛みを感じさせる事なく施術を行う日本独自の技法です。
もちろん現在でも、鍼管を用いずに刺入する治療院や治療家の先生方もいらっしゃいます。
・鍼治療の効果
①鎮痛効果
鍼灸治療により、感覚受容器を刺激して鎮痛効果をもたらします。
また、内因性のモルヒネ様物質として、鎮痛効果のあるβエンドルフィンなどの神経伝達物質を引き出すことで鎮痛効果を出します。
②自律神経を整える
自律神経とは、交感神経と副交感神経の2種類があります。
その2つのバランスを整えることで、日中の活動から夜の休息へのそれぞれの切り替えをスムーズにできるようになります。
鍼灸治療は基本的に副交感神経を優位にしますので、『施術を受けたあとはよく眠れるのよ』とおっしゃる方が多くいらっしゃいます。
③血流改善
鍼をからだに刺鍼すると、からだにとって鍼は異物なのでそれを攻撃します。
そのために血液がたくさん動くので、滞った血液を流して新鮮な血液を送り込んでくれます。
また自律神経は血管も支配しているので、そこを整えることで全身の血流を整え、末梢や内臓の冷えなども改善します。
④免疫力アップ
免疫系の組織、器官にも自律神経が分布しています。
痛みやストレスに敏感な脳の視床下部の活性化を抑制することで、ストレスなどによる免疫力の低下を抑えます。
また、鍼灸によりリンパ系の組織を刺激することで免疫系の活性化を促します。
⑤リラクゼーション効果
鍼灸施術による心地よさは心身全体をリラックスさせます。
α波というリラックスした際に出る脳波を引き出すことで、お身体を緊張から解放します。
⑥美容への効果
鍼治療によりコラーゲンなどを刺激することでそれらの生成が活発になり、お肌のターンオーバーを整えます。
シワやたるみが改善し、リフトアップも期待できます。
また血流が良くなるので、お肌のトーンアップにもつながります。
・WHOが鍼灸の有効性を認めた疾患
【神経系疾患】
神経痛・神経麻痺・自律神経失調症・頭痛・めまい・不眠症など
【運動器系疾患】
関節炎・リウマチ・頚肩腕症候群・頚椎捻挫後遺症・五十肩・腱鞘炎・腰痛・外傷の後遺症(骨折、打撲、捻挫)など
【循環器系疾患】
心臓神経症・高血圧、低血圧症など
【呼吸器系疾患】
気管支炎・喘息・風邪の予防など
【消化器系疾患】
胃腸病(胃炎、消化不良、胃下垂、胃酸過多、下痢、便秘)・肝機能障害・肝炎・胃・十二指腸潰瘍・痔疾など
【代謝内分秘系疾患】
バセドウ氏病・糖尿病・痛風・貧血など
【生殖、泌尿器系疾患】
膀胱炎・尿道炎・性機能障害・腎炎・前立腺肥大・陰萎など
【婦人科系疾患】
更年期障害・乳腺炎・生理痛・月経不順・冷え性・不妊症など
【耳鼻咽喉科系疾患】
中耳炎・耳鳴・難聴・メニエル氏病・鼻炎・ちくのう・咽喉頭炎・へんとう炎など
【眼科系疾患】
眼精疲労・仮性近視・結膜炎・かすみ目・ものもらいなど
【小児科疾患】
小児神経症(夜泣き、消化不良、食欲不振、不眠)・小児喘息・アレルギー性湿疹・耳下腺炎・夜尿症・ 虚弱体質の改善など
・鍼治療の『ひびき』とは?
鍼治療を受けた際、鍼灸の刺入した部位やその周囲に『ズーン』というような重さを感じることがあります。
これが鍼治療の『ひびき』で、他にはない独特の感覚があります。
響きは人によって気持ち良く感じますが、痛みとして感じる方もいますので感じ方には個人差があります。
今回は鍼治療の歴史、期待できる効果、鍼灸治療が有効性のある疾患や鍼治療のひびきについて紹介しました!
近頃は急激に寒くなってきました🥶
体調を崩さぬよう、くれぐれもご自愛ください。
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