2021.11.19
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寒い時期に多い症状 ~神経痛~

寒い時期に多い症状 ~神経痛~

こんにちは、グリーンの渡辺です。

朝晩の冷え込みが強くなりヒヤッとする日が多くなってきましたね。
10℃を切ると流石に寒いです。バイクで外回りをする身としては既にダウンジャケットを着込んで万全の態勢にて運転をしております。

私が訪問の際に担当する患者様は大半の方々が高齢者となります。
皆さん、コロナにもかからず上手に自己管理をされているなと日々感心しております。

しかしながら、お天気や気圧、大気の変化などは身体にこたえると、皆さん影響を受けているようです。

その中でも良く耳にする症状が「神経痛」です。

「神経痛」は大別すると、特発性神経痛と続発性に分けられます。

特発性神経の典型的なものとしては三叉神経痛(さんさしんけいつう)や舌咽神経痛(ぜついんしんけいつう)等があり、感覚異常(しびれや知覚鈍麻など)筋力低下、筋萎縮などはない場合が多いです。
また、続発性神経痛は突発性と違い原因となる疾患(局所性神経圧迫病変)があって、それに続発して起こる神経痛で肋間神経痛や坐骨神経痛がこれにあたります。

私の担当する患者様の訴えでは坐骨神経痛が圧倒的多いです。
1日中座ってPC作業をしている方や1日中運転している方など同じ姿勢で身体がコチンコチンに固まってしまう傾向にある人は悩んでいるかたも多いはずです。

今日は【坐骨神経痛】について原因や症状、そして坐骨神経痛に効くツボを紹介したいと思います。

《原因》

坐骨神経痛は第4,第5腰神経、第1,第2仙骨神経の前枝により構成されています。その坐骨神経及び仙骨神経叢(せんこつしんけいそう)の走行途中における病変が坐骨神経痛を引き起こすと言われています。
大きな原因としては外傷、打撲、機械的圧迫として腰椎下部の椎間板ヘルニア、腰椎すべり症、神経付近の筋肉の持続的痙攣(けいれん)、股関節炎、寒冷、湿潤などがあります。男女比では30~50代の男性に多いようです。

《症状》

多くは片側性で殿部及び下肢後面から足部にかけて座骨神経の走行及びその領域、分枝の支配領域に痛みが放散する。
体動、寝返り、起立時、歩行時に痛みが出現してその多くが持続的です。
特に腰椎の運動(前屈、後屈、側屈)や坐骨神経を伸展させるとき(下肢挙上テストSLR)に痛みが増強します。
圧痛点(押すと痛い場所)としては、坐骨結節と大転子の間(承扶)、大腿後側中央(殷門)、膝窩中央(委中)、腓骨頭直下(陽陵泉)、腓腹筋中央(承山)、下腿前面上方(足三里)、外果後部(崑崙)などの沢山のツボがあります。

この中でも特に坐骨神経痛に良く効くツボを紹介致します。

【承扶】(しょうふ)足の太陽膀胱経

《部位》殿溝の下部、坐骨結節と大転子の間。
《取り方》坐骨結節の下の殿溝のほぼ中央で、ただしく伏臥して足を伸ばして力を緩め大腿二頭筋長頭腱外縁に取る。強く押すと痛みが響く場所です。ひえ~っと声が上がるでしょう。
《筋肉》大殿筋、大腿二頭筋長頭
頭、半腱様筋、半膜様筋。
《血管》貫通動脈、大腿静脈。
《神経》下殿皮神経、後大腿皮神経、坐骨神経幹

【殷門】(いんもん)足の太陽膀胱経

《部位》大腿後側の中央(承扶の下6寸)
《取り方》承扶の下6寸のところで、大腿二頭筋上、半腱様筋の外縁部にあたるところ。
《筋肉》大腿二頭筋、半腱様筋、半膜様筋
《血管》貫通動・静脈
《神経》後大腿皮神経、坐骨神経幹

【委中】(いちゅう)足の太陽膀胱経

《部位》膝窩中央、拍動部に取る。
《取り方》うつ伏せで足を伸ばして膝窩中央な取る。膝窩動脈の拍動が触れます。
《筋肉》後十字靭帯、斜膝窩靭帯、膝関節包。
《血管》膝窩動脈・静脈。
《神経》腓骨神経

【崑崙】(こんろん)足の太陽膀胱経

《部位》足の外果の後側でアキレス腱の外縁、踵骨の上の陥中にあります。
《取り方》外果の後でアキレス腱の外縁、踵骨の上にあたるところを強圧すると脳天を突き抜けるような痛みが走る場所です。
《筋肉》アキレス腱、長・短腓骨筋膜
《血管》腓骨動脈、小伏在静脈
《神経》脛骨神経皮枝の分枝(外側腓腹皮神経)

今日、紹介した4つのツボは強圧すると脳天を突き抜け、ひえ~っと声が出てしまうようなツボです。
もちろん、ドーゼ(刺激量)については注意が必要ですが、効果は絶大です。

坐骨神経痛についてはまだまだ紹介したいツボがあります。次回も第2段としてご紹介致します。

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