2021.10.03
ブログ

お灸ってなに!?

お灸ってなに!?

こんにちは😊
むさしこすぎグリーン治療院のやこです(^^)

本日は鍼灸治療の一角、『お灸』について書こうと思います!

皆さんは『お灸』って聞くとどのようなイメージを持たれるでしょうか?

『お灸をすえる』という言葉があるように、なんだか『熱そう』、『怖い』、『何に効くの?』と言ったような、マイナスなイメージを持たれる方も多いかと思います😭

お灸の歴史はとても古く、2000年以上前から、中国で治療手段として使われていました。

お灸で使う『モグサ』は、薬草でもある『よもぎ』を乾燥させて作ります🌿

河川敷など、どこでも生えているような気がするよもぎですが、古くから『病を祓う植物』として重宝されてきました。

どこにでも生えている、ということはそれだけ生命力豊かな植物なのかな〜、とも思います。

中国やインドの砂漠など、いわゆる『不毛の地』とさせるようなところでも、わずかなオアシスのほとりにお灸の原料となるよもぎが生えているそうです。

日本には、遣隋使や遣唐使によって、仏教とともに伝えられたとされています。

そこから現代まで、日本人の体質に合った、日本独自の施術法が確立されていきました。

昔ながらの治療院の先生方は、熱いお灸で患者様を施術されていたかもしれません。

私が弟子入りさせて頂いていた治療院でも、隣のベットから『熱い!熱い!』とよく患者様の悲鳴のような声が聞こえてきました😂

そんな悲鳴をあげているような患者様も足繁く通い、朝早くから夜遅くまで患者さんで溢れかえってる治療院だったので、本当にすごかったなぁと思います。

しかしながら、現代を生きる日本の方は繊細な方も多くいます。
そのため、あとができにくく、お灸の熱さも緩和出来る方法が発展してきてきています。

当治療院では、そのようなお灸を施術に取り入れています。

こちらで使用するお灸は、『台座灸』といって、直接皮膚に触れないので、やけどの心配はほとんどありません。

あるいは、直接皮膚にのせますが、8割ほど燃やして消す『8分灸』を主に行っています。

こちらも台座灸同様、やけどやあとになる心配はほとんどありませんのでご安心ください!

感覚としては温かい、あるいは少しチクッとする程度かと思います。

初めはなんだかドキドキしてしまうかと思いますが、とても心地よいものなので、ぜひ体感していただきたいと思います😊

また、モグサを燃やした際には煙が出ます。
その煙にもタバコとは違い、有害物質などはなく、リラックス効果もあると言われています。

よく『お灸したの?懐かしい香りがするわね〜』とご年配の患者様がよくおっしゃっています。

ご存知の方もいらっしゃるかと思いますが、松尾芭蕉も『奥の細道』の序文で、「三里に灸すゆるより、松島の月まづ心にかかりて」と書いています。

松尾芭蕉も旅をしながら養生として健康を守るため、有名なツボである『足三里』へのお灸を欠かさなかったようです。

庶民も昔は日常的に、足三里にはお灸を据えていた方が多かったそうです。
昔の旅はもちろん車はありませんし、自転車もありません。
自分の足が頼りだったのだと思います。

また、足三里への鍼灸の効果として胃腸の調子を整え、代謝を促すなど、様々な効果が期待できます。

近年では、『モクサアフリカ』というイギリスの団体が、肺結核や薬剤耐性結核、HIV、AIDSとの複合感染の結核に対し、投薬治療と合わせて、日本式のお灸を取り入れています。

私たち日本人にとって、結核とは聞いたことはあるけどあまり馴染みのない感染症かもしれません。

しかしながら、世界では人口の1/3に当たる人が結核菌に感染しているといわれています。

さらに、感染症での死亡原因の第一位として、結核があげられています。

とくにアフリカでは、劣悪な環境での生活や貧困など、不完全な医療や治療の途中放棄により、新しい結核の流行も広がっているようです。

そのような結核に対して、安価で安全に免疫力を高められ、手軽に行える日本式のお灸が注目されたようです。

まだ抗生物質などない1940年代以前に、お灸で免疫力を高めることで結核の治療を提唱した、原志免太郎博士の論文に着目し、アフリカでの結核のお灸による施術を採用したそうです。

そこでも主に足三里へのお灸がセルフケアとして行われ、実際に効果が出ているようです。

日本で独自に発展してきたお灸は、いまや海を飛び越え、遠くアフリカをはじめ、世界中に活躍の舞台を広げています。

最近では、『お灸女子』、『温活』という言葉もあるように、ご自宅でセルフケアとしてお灸を取り入れている方も多いと聞きました。

もし、お灸に効果がなければ2,000年以上前に生まれたものが現代まで残ることはまずないと思います。

予防医学の重要性が重要視されている現代社会。

東洋医学には、西洋医学にはない『未病』という言葉があります。

これは病気になる前、健康と病気の間のことを言います。

『養生』とは、とにかく続けることが大切です。
ストレッチや運動など、三日坊主で辞めてしまってはそれほど効果は見込めません。

お灸は程よい温熱刺激で体を温め、からだのバランスを整えて自然治癒力を高めてくれます。

健康を維持するための『養生』として、お灸を取り入れてみてはいかがでしょうか?

私たちもお灸の素晴らしさを皆さまに伝えられるよう、精進して参ります💪

Latest Post

最新の投稿